L&Fグループ
みな様、こんにちは!
L&Fパートナーズ向井です。
今回は、正確には「相続が見え始めたらもめてしまった兄弟」のお話です。
概要は次のとおりです。
・父親はすでに他界しており、母と兄弟(みな様ご家族がいらっしゃいます)は3人
・母親は自宅で転んで寝たきりになったことをきっかけに、急に身体が弱り始めた
・数か月前に認知症の診断が下された
・資産は母がこれから使い切るであろう預貯金と実家の不動産のみ
・不動産を誰が相続するか?につきそれぞれが自己主張をしている
不動産はそれなりの広さがありますので分割することが可能ですが、
旗竿地であるため、全ての土地の接道がとれるよう3分割した場合、
1区画の敷地面積はかなり小さくなります。
また、測量・分筆の費用がかかることには兄弟全員が否定的です。
今回の相談者様は
・母親の面倒はご自身が一番みており、他の兄弟はほとんど実家に顔を出さなかった
・家は自分が譲り受けるよう、母親に言われた
という点を強く主張していらっしゃいます。
無論、他のご兄弟の方もそれぞれの主張があり、話は平行線とのこと。
内容としては、最もポピュラーなケースですね。
このお話で、みな様に考えて頂きたいポイントは
今回もめたことで、今後このご兄弟の間に生まれたわだかまりは消えることがない、
という点です。
「遠い親戚より、近くの他人」とは言いますが
血の繋がりが消えてなくなることはありません。
親しかり、兄弟しかり、です。
せっかく家族・兄弟として生を受けたにも拘わらず
親の財産をめぐって絶縁関係になってしまうのは
あまりにも残念な話です。
そして、この方々は決して「特別な例」ではない、ということも重要です。
相続でもめるほとんどのケースが同じような内容なのですから。
どんなに仲の良かった家族であったとしても、です。
これから老後を迎えるみな様に是非考えて頂きたいのは、
ご自身が元気なうちに、ご自身の資産について何かしらの意思表示を
「形」として残していたら、このように争う場面は避けられたかもしれない、
という点です。
ほとんどの方が「私の家族は大丈夫」だと思われます。
そして、もめてしまった方々のご両親様もそう思っていたに違いありません。
「転ばぬ先の杖」ではありませんが、みな様が将来に「備え」ていたことで
ご家族がいつまでも仲良くいられるのであれば、本意ではないでしょうか?
どうか、一人でも多くの方に、「今、出来る準備をしておいて頂きたい」と、
相続争いの相談を承る度に感じます。
それが、大切なご家族様のためでもあり、
ご家族様あるいはご親族様への思いやり、ではないでしょうか。
サポートするのは、みな様の「未来」
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